ワン子の病気Dogillness

ワン子のためにワン子の気持ちがわかる診療を

症状一覧

元気がない

元気がないと感じる時、例えば熱が出ていたり、どこか痛かったり、身体がだるいと感じていたりと、何かしら原因があるかも知れません。
耳を触ってみて「熱い」と感じる場合、多くは発熱があります。
身体を触ると嫌がる場合に、どこかに痛みがあるかも知れません。
触っても呼びかけてもあまり反応せず、寝てばかりだと身体がだるいのかも知れません。
中には、単にお天気のせいなどでアンニュイな気分になる子もいますが、その場合はほとんどが、翌日にはケロっとしてます。
いずれにせよ、他に何か症状が認められる場合や、特に症状はないけれど数日に渡って元気がないときはご相談ください。

考えられる病気

  • ●熱がある:ウィルス性感染症・細菌感染・バベシア症・熱中症 など
  • ●痛がる:ヘルニア・膝蓋骨脱臼・関節炎・腫瘍・急性胃腸炎・急性膵炎 など
  • ●だるそう:肝炎・腎不全・脱水・発熱性疾患・貧血 など

その他、様々な病気の可能性があります。

下痢

下痢は最も多いワン子の症状のひとつです。
ウンチの最後が柔らかかったり、全体にドロドロだったり水みたいな下痢だったり、黒かったり緑色をしていたり
いずれにせよ診察が必要な症状です。
また、診察を受ける際にはできるだけ、その日のウンチを少し持参してください。

考えられる病気

  • フードが合わない(消化不良)・各種消化器疾患・溶血性貧血・タンパク漏出性腸症・パルボウィルス感染症・胆嚢疾患・寄生虫 など

吐く

健康な時でも嘔吐することがありますので、嘔吐しても食欲が変わらない場合は様子を見て頂けますが、継続的に嘔吐する時はご相談ください。
また、朝方によく吐く場合などは空腹による嘔吐の可能性がありますので、対処法についてはご相談ください。

考えられる病気

  • 肝不全・腎不全・食中毒・胆嚢疾患・腸閉塞やその他の胃腸疾患 など

呼吸が荒い

普段から、興奮したり、夏場のお散歩の後などはハァハァと呼吸が荒くなる事はありますが、通常はしばらくすると落ち着いてしまいますが、いつもと違った呼吸をしている場合、夏場であれば熱中症の疑いが、季節に関係ない場合は心不全などの疑いがあります。
特に熱中症の場合、体温が著しく上昇しますので、速やかに体温を下げる必要があります。

考えられる病気

  • 心不全・熱中症・肺炎・気管支炎・腫瘍・胸水 など

おしっこが多い

大量のおしっこをし始めたら、同時に飲水量を測ってみてください。
多くの場合、たくさん飲んで、たくさんおしっこをする「多飲多尿」の症状がみられると思います。
重大な病気が隠れている可能性がありますので、かかりつけの獣医さんに相談してください。

考えられる病気

  • 腎不全・糖尿病・子宮蓄膿症・甲状腺機能障害・副腎皮質機能障害 など

おしっこをしたがるがあまり出てない

頻繁におしっこに行きたがるような時、よく見てみるとあまり出てない事があります。
そういう場合は膀胱炎や尿石症などの病気が疑われますので、診察が必要です。

考えられる病気

  • 尿石症・膀胱炎・前立腺肥大 など

その他のおしっこの異常

頻繁におしっこをしたがる「頻尿」の他にも異常が認められる事があるので注意が必要です。
ワン子の正常なおしっこは薄黄色で透明ですが、濃い黄色やオレンジ、赤いおしっこが出る事があります。
この場合はさらに重大な病気を発症している可能性がありますので速やかに診察を受けてください。

考えられる病気

  • 黄疸・溶血性貧血・腎出血・子宮蓄膿症 など

水をよく飲むようになった

急に飲水量が増えてきた場合は腎障害や心疾患などの病気の徴候である場合がありますのでご相談ください。

考えられる病気

  • 腎不全・心不全・副腎皮質機能障害・甲状腺機能障害・(女の子の場合)子宮蓄膿症、糖尿病・膀胱炎 など

痒い

痒がる場所によって病気は様々ですが、頻繁に掻いている場合は治療が必要となりますのでご相談ください。

考えられる病気

  • ●身体を掻く:細菌性皮膚炎・真菌症・アレルギー性皮膚炎・アトピー・ノミ など
  • ●首や頭部を掻く:外耳炎・結膜炎・耳ダニ など
  • ●足を痒がる(舐める):指間の火傷・マラセチア性皮膚炎・舐性炎 など

毛が抜ける

痒みを伴う脱毛と、伴わない脱毛で、その性質は大きく異なります。
思い当たる症状を見つけたら、ひとまずご相談ください。

考えられる病気

  • ●痒みあり:アレルギーや細菌性の皮膚炎・真菌症・急性湿疹 など
  • ●痒みなし:甲状腺機能障害・副腎皮質機能亢進症・アロペシアX など

できものを見つけた

できものは基本的に、良性悪性の別はともかく腫瘍の疑いがありますので、原則的には病理検査が必要となります。

考えられる病気

  • 乳腺腫瘍・リンパ種・肥満細胞腫・毛母腫・脂肪腫 など良性悪性様々な腫瘍

耳が汚い

ワン子の耳は絶えず分泌物で覆われているため湿っていますが、特に夏場の高温多湿の環境下では、その分泌物を栄養分にしてブドウ球菌やマラセチアが繁殖しやすいです。
痒がったりしてなくとも、耳のにおいがきつい場合や汚れが目立つ時は、ひとまず相談してみてください。

考えられる病気

  • 外耳炎・中耳炎・耳ダニ など

耳を倒して片方に傾けてる

耳を倒していたり、しきりに頭を振ったり、首筋を掻いていたりする場合、ほとんどが激しい痒みや痛みを伴った外耳炎や中耳炎を起こしていますので、すみやかに受診してください。
また、長毛の子で耳のすぐ後ろに毛玉ができやすい子も、実は耳が痒くて首筋を掻いているうちに毛玉を作っている場合があります。

考えられる病気

  • 外耳炎・中耳炎・耳ダニ など

口が臭い

口臭が気になる場合、ほとんどが歯や歯茎のトラブルですが、稀に腎不全による腎性胃炎を起こしている場合があります。
診察を受けて頂いて、どこが臭いのかによって治療法が変わります。

考えられる病気

  • 歯石・歯周炎・歯槽膿漏・口内炎・口腔内腫瘍・腎不全 など

よだれが多い

よだれも病気のサインになる場合があります。
よだれの量や質(粘稠性)、においなど、変化に気がついたらひとまずご相談ください。

考えられる病気

  • 歯周炎・歯槽膿漏・口腔内腫瘍・頸部リンパ腫・悪心・嘔吐を伴う疾患 など

ウンチが出にくい

ワン子は通常、1日に1~2回排便をしますが、これが突然、踏ん張るけれどもなかなか出なくなったり、排便そのものをしなくなる事があります。
2日目になっても便が出ない場合、様々な理由で便秘になっているかも知れませんのでご相談ください。

考えられる病気

  • 椎間板ヘルニア・前立腺肥大・腸骨窩リンパ腫・肛門腺腫・会陰ヘルニア など

目ヤニ

よく、朝起きると黒っぽい煮凝りのような目ヤニが眼がしらに付着していることがありますが、これはあまり心配いりません。
ですが黄色みがかっていたり、白かったり、緑色の目ヤニがたくさん出てくる場合、目に炎症が起きているかも知れませんのでご相談ください。

考えられる病気

  • 結膜炎・角膜炎・マイボーム腺炎 など

目が開かない

片目を瞑って、涙を流していたりする時は要注意です。
角膜にキズがついているかも知れませんので、速やかに受診してください。

考えられる病気

  • 角膜潰瘍・角膜炎・その他の眼球の炎症やキズ など

くしゃみ

「クシュッ クシュッ」「ブシュッ ブシュッ」と、時には鼻水も伴うのがくしゃみですが、人間の風邪とは違う原因で発症しますので、安易に「風邪」だと考えず、早めに受診してください。 

考えられる病気

  • 細菌性鼻気管炎・鼻腔内腫瘍・マイコプラズマ感染症・真菌症・歯槽膿漏 など

咳込む

咳はくしゃみとは違って、喉から出てきます。
感染症や心臓病といった、怖い病気の可能性がありますので、頻繁に認められる場合は是非ご相談ください。

考えられる病気

  • ケンネルコフ・肺炎・心臓病・気管支炎・気管虚脱 など

(歩き始めに)スキップする

よく、飼い主様から「急に足を痛がりだした」などと、跛行についてのご相談を受けます。
特に、歩き始めなどにしきりに足を延ばしてストレッチをしたり、歩き方がスキップのようだったり、しかもしばらくすると普通に戻るようでしたら、一度ご相談ください。

考えられる病気

  • 膝蓋骨脱臼 など

抱くとキャンと鳴く

「どこかは判らないけど、抱き上げる時に痛がった」とのご相談もよく受けます。
この場合、「どこをどう持って、抱き上げたのか」「毎回なのか、たまたまなのか」も重要な手掛かりになります。
いずれにせよ一度受診されることをお勧めします。

考えられる病気

  • 椎間板ヘルニア・wobbler症候群・腋下リンパ腫・関節炎 など

片足を上げたままにしている

急に痛がり出して、以後その足を地面につけられなくなった場合、特に肘(膝)から下に痛みを感じている可能性がありますので、早めに受診してください。

考えられる病気

  • 捻挫・骨折・関節痛・指間の火傷・ダニ など
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