院長からのお便り

2012.10.27更新

こんにちは。

随分と昔の話になるんですが、私がまだ大学生だった頃。

アパートであやめというネコを1匹飼っていました。

あれは、あやめさんにとって初めての冬のある日。

外は深々と降り積もる雪で真っ白で、さすがに外には出さないようにしてましたが、

彼女はドアの前から頑として動かず私とドアと交互に見比べては「ニャー」と。

とうとう根負けして外に出してあげると、一目散に階段を駆け下りる彼女を見送って、やれやれとドアを閉めたその直後です。

外で「ニャー(ただいま)」と、あやめさんが鳴いているじゃありませんか。

ドアを開けると一目散に部屋の中へ駆け込む彼女を尻目に「えらい短い散歩だなぁ」

いったいどこまで行ったんだろうと階段を下りてみると、

階段が終わって雪が積もっている所に彼女の足跡がたった一つだけポツンと。

以降あやめさんは、雪が降る日は一日中、つまらなさそうに窓の外を眺めていました。

ネコの足の裏はとっても敏感で、冷たいものに触れるのは特に嫌がるようですね。

だからなのか、雨の日にはあまり野良猫の姿を見ませんね。

まぁ、ネコじゃなくとも雨の日に好き好んで出歩く人は少ないですけど。


あやめさんの最初の子供達が、まだ里親にもらわれていく前。

岬・渚・小太郎・茶太郎のやんちゃ4匹は、それはもう元気一杯でした。

ある日の夜、もう遅いし明かりを消して床について少しした頃でした。

なにやらコーナーボードの上のテレビのあたりからパチパチ、パチパチと微かな物音がするんです。

なんだろう?と月明かりに目を凝らしてみると、やんちゃ4匹が並んでテレビに手をかけてるんです。

で、静電気がパチパチ、と。

そのうち静電気がなくなると、今度はボードに上がってテレビの横からパチパチ。

そこも済ませると最後はテレビの上からパチパチ。

みんな静電気の感触が気に入ったらしく、それからも寝る時になるとしょっちゅうやってました。

それ以外にも、玉取りをして遊んだり何かを手繰り寄せてみたり、なるほどネコの前足は手なんだなぁと感心したものです。

いや、それだけなんですけどね。

投稿者: 博多北ハート動物病院

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